☆Friend&ship☆-季節はずれのモンスーン-


「で、どういうこと?」

ふぁさふぁさ揺れる草の中、言ったのはウィングだ。

「ユートピアって何なんだよ?」

「聞いたことはあるじゃない、ウィング。ほら、幻の桃源郷だよ」

天国以上の楽園。

この世で存在する中で、最も幸せな場所。

「ああ、そういやなぁ…で、どうやって行くん?確か捜索隊とかいたけど見つけられなかったんだろ?」

「ユートピアは基本すぐ行ける。何処にでも存在してるからな」

「いや精神論と違うって。そんなとこあるのーってきいてんだろーが」

「俺が創ったんだからあるに決まってるだろう…」

お前は何を当たり前の事をと言いたげに、ワドが言った。

「ああなるほどお前が…って」

えぇぇぇっと、船長以外が絶叫。

「ちょっと待て一体どういう…」

「ユートピアは異空間にある国だ。俺が創って、国民を集めた。そこなら一応危険はない」

「またいくのかよ、あそこいくとお前が大人気でやだ」

テルがふてくされてそう言った。


「じゃあ仕方がない、次の星まで…」

「冗談真に受けるなよ!?じょーだんだってじょーだん!」

慌ててテルがそう言うと、そうかとワドも納得した。


「それでなんだが、ヒカリ?そこでは一応働かなきゃいけないんだが…大丈夫か?」

「はい?」

なんか危ないことでもあるのだろうか。

「いや、お前の年だとちょっと怠けるのは駄目だというかなんというか」

「普通の仕事ならやります、戦争とかじゃないなら…」

「ああ、ならいい」

あっさりそういい、ワドはじゃあ行くかとゆっくり人指し指をたててくるくる回す。

ちょうど、トンボにそうするように。

くるくる、くるくる。

くるくるくる。

くる…くる…くる…くる…くる…


くるくる、くるくる回す。