☆Friend&ship☆-季節はずれのモンスーン-


「ほーらほらほらほら!そんなか入ってるやつぜーんぶノルマな」

「…」

しゃべれないのをいいことに、箱に入るだけ突っ込まれた食べ物を見て、ワドはすごく無表情だった。

反論出来ないように取り上げられたホワイトボードは返してもらっていない。

「職権乱用だ…ね」

「ああ」

結構悪質だなとウィングが言った。


「ワド、ワド!どうしよう…どうしよう…」

「んー?どーした、シルン」

テルがのんびり言った。

「ひ、ヒカリがいなくて、どうしよう、服買いに行って、あっと、外で待っててって…」

「一人にしたのかよ!」

「だって、治安もいいから…少しだし…」

ワドはホワイトボードを力ずくで奪い取り、シルンに押し付けた。

駆け出したワドはもう見えない。

涙を浮かべるシルンは、残されたホワイトボードを見つめる。

『5分待て。心配するな。』


過保護なことだな、とテルが笑った。