☆Friend&ship☆-季節はずれのモンスーン-


その店を出てから少し、クリアボックスに詰め込まれているキャンディーを頬張りながらワドは不本意そうに歩いていた。

店の支払いにもひと悶着あり(俺が奢るという主張をテルに退けられた)むくれているのだ。

「…なんかワドってさ、文字の方が感情がダイレクトに伝わってくるよね…?」

キースの遠慮がちな言い種に、言えてるぜ、とウィングが同意。

「顔かわんねーもんな」

キースは苦笑しながら頷く。


そんなときそう言えばさ、とテルが思い出したようにワドに言った。

「お前なんか速換ソフト持ってなかった?つか無くても作れねえの?」

「あ、そう言えば」

と、これはウィング。

「お前エンジニアじゃんか、脳内プログラムメールとか出来るだろ?」

脳の電磁波を観測しそれを文章に置き換えるソフトのことだが、確かにそれを使えばいちいち書かなくてすむ。

と、ワドはカキカキと音を出しながら返事を書いた。

『そんなことできるか。アホ』

「アホ!?」

『そんなことしたら俺が24時間×××のこと考えてることがモロバレ///』

「まてよおい×××ってなんなんだよ!?」

『普通に意味はないぞ?というか、頭の中が筒抜けなんてそんなの嫌だ。×××のことを色々とだな…』

「だから何だよそれ!?ややこしいことこの上ねぇし!!」

「それ以前に色々ってなんだ!?」

しばらく思案してワドはウィングの頭を叩いた。

『聞くな』

「誤解を解いとけこの謎多き美少年が!謎が疑惑に変わるのも時間の問題だからな!?」

『×××のことを考えていて何が悪い。俺の勝手だ』

「開き直るな!○○○にしろよ百歩譲って!」

テルが提案するが、ワドはふいとそっぽを向いてホワイトボードをつき出す。

『×××の話題終わりな』

「理不尽!?」

一方的に打ち切られた会話にテル以下2名が揃って叫んだ。