店員が持ってきたそのキャンディーーキャンディーは確かにキャンディーだらけだった。
パフェの器にイチゴ飴、リンゴ飴、ミカン飴、パイン飴、メロン飴、スイカ飴、ブドウ飴、アセロラ飴…
ジッと見つめるワドはなんとなく瞳がうるんでいるように見える。
「…」
幸せそうじゃんか、とウィングが言った。
と、テルがその中の1つを手に取りワドに差し出す。
「あ~ん♪」
『要らないです.やめてやめて』
余裕がなくなり「。→.」になっているのだけれど、顔は無表情だ。
棒つきキャンディーを無理矢理押し込もうとテルが目を輝かせワドに襲いかかる。
絶対嫌とばかりにキースを盾にホワイトボードをつき出すワド。
それを押し退けテルは壁際にワドを追い詰めた。
「ほらほらキャンディーだぁいしゅきだろぉがぁ~♪」
『いやぁ~!やめてぇ!\(>o<)/』
「…仲良し…?だね…」
「いや一方的に虐げられてるだけじゃねーの?」
「…それを言ったら駄目だよ…行政関係者呼ばなくちゃいけなくなるでしょ」
キースが苦笑いしてそういった。
ウィングは首をかしげてヘラッと笑う。
「船長ワドのこと大好きだからなー」
「ちょっと微妙だってば。過剰な愛情は虐待に繋がるんだよ…」
「親子かよ。」
ウィングがそういってジュースに手を伸ばす。
「どぉわ!?」
「お、ウィング捕らえて~!」
『キース~!\(>o<)/』
どうやら難を逃れたらしいワドがヒョコヒョコこちらにやって来た。
「…犯罪に加担したくない」
「こっちおいでよ助けを求めるんなら…」
何故かキースを呼んでおきながら何処かへ行ってしまうワドを引き寄せつつキースが言った。
「っていうか、ワドもワドだよ。キャンディーくらい食べなよ?」
「…」
下を向き何も言わないワドをキースがガッチリロック。
テルはチャンスとばかりにワドの口の中にキャンディーをおしこんだ。
無言で諦めているワドに満足したのかテルは引いた。
「旨い?」
『はい』
少し間を置いてワドが言った。
…というか、書いた。
「じゃあよかった。他のは包んでもらって後で食べよーな?」
いやと言わせないその迫力に圧されワドは頷いた。


