翡翠サイド
翡「……っ、いきなりなんなんだ。」
この世界には入った瞬間から攻撃をされる。
いたるところから。
これじゃ、話すことさえできねぇじゃねぇかよ。
??「お前の力はそんなものか??
ならば、我がお前の魂を食べ尽くす。」
どこからか、低い呟くような声が聞こえた。
………いや、聞こえた。のではなく、頭の中に直接いいかけられてるような感じの声。
翡「誰だ。お前は、ドコにいる?」
??「……今までこの世界にきた人間で1人だけ我の姿を見れたものがいたな。
確か名を…リアナと。」
リアナ?あいつか。
この世界にきたのか?でも、あいつは使い魔を持ってなんかいなかった。
??「と言っても、召還するつもりじゃなかったらしいがな。
今では良き、友人だ。」
…こいつ、なにがいいたい?
??「……お前は、今リアナと居るのだろう。
なら、その実力を我に見せてみろ。
我が認めたなら、契約してやる。」
…俺はなんて俺様な魔物を召還したんだ。
翡「……チッ、やってやるよ。」
四方八方から雷系統の攻撃が放たれる。
雷には……闇でいいか。
翡「«ブラックボール»」
俺の周りに無数の黒い球体が現れる。
翡「«アイスウェーブ・クラント»」
その球体に向かって氷の矢を放つ。
矢が球体に刺さり、球体の破片が四方八方からくる攻撃を押し止める。
??「……なかなかやるな。」
翡「そりゃどうも。」
??「……リアナが、一緒に居たがる理由がわかった気がするな。」
翡「……どういうことだよ?」
??「……お前は、リアナの力について行くことはできるか?
今まで、TM第一隊の奴ら以外リアナの強さについていけるものが居なかった。
あの強さ故に、1人だったのだ。」
…確かに、今まで会ってきた奴らがリアナについていけるとは思えないが……。
ずっと1人だったのか。



