沈黙を破ったのは翡翠だった。
楓「お、じゃあお願いな。」
楓から本を受け取った翡翠は魔法陣を描く。
描き終えた翡翠は息を一つつき、本を片手に口を開いた。
翡「………我は氷乃翡翠。
我と契約してくれる者よ。
今ここに姿を見せよ。
«ライリアルケラ・リースン»」
その瞬間、一瞬で魔法陣の中へと翡翠は消えた。
何の、もやもでずに、引きずり込まれていった。
勝「…………なあ、リアナ。
今もや出なかったよな??
その場合ってどういう属性なんだ?」
もやが出なかった場合、それは……
リ「翡翠よりも、強い魔物の場合。
ヴィーナスはヘレン1人だから多分、
翡翠が今あっている魔物は…。」
ヘレン「私と同等の力を持つ邪神かと。」
勝「邪神??」
リ「教科書に出てきたでしょ?ちっさい頃の。」
勝「………あの邪神かよ!?」
他にどの邪神がいるのか………。
彩「大丈夫かしら、翡翠。」
琉「あいつ、邪神呼び出したのかよ。」
夏「り、リアナ!翡翠大丈夫だよね??」
心底心配そうな顔をした夏音が私に問いかける。
リ「…戻ってこれるかは翡翠次第かな。」
外にいる私達には何も出来ないんだから。
サイドend



