リ「«ドリームトリップ»」



いきなり唱えたためか皆焦って私につかまった。




勝「お、おまえいきなり唱えんなよ!」


夏「ビックリしたぁー…。」



リ「ま、ついたから結果オーライって事で。」



ズカズカとS寮の中に入っていく皆。
私も入ろうと思い足を踏み出したとき、翡翠に呼び止められた。




翡「…………なぁ、リアナ。」


リ「ん?」



翡「俺らが昔からの仲ってことも、
五人王族ってこともお前が俺らの中に入ったらダメなんて理由にはならないから。


それに、危険な事に巻き込まれるんだとしても、俺らがお前と居たいんだから遠慮なんてすんなよ。


…それだけだ。行くぞ。」



………なんで。なんで私の気持ちが分かったの?


表情では絶対に悟られないと想ったのに……。



なんでわかったんだろーなー…。

でも私の心を軽くするにはそれで充分!!!




リ「ありがとう。翡翠。」


翡「別に礼を言われることなんてしてねぇよ。

ま、どうしてもってなら借り2つ目な。」



2つ目!?


リ「一つ目は……?」