平均女子だって恋をする



突然の告白に驚いたのか、真顔になって固まっているようだ。


美形の真顔はちょっと怖いなぁ…。なんて断ろうか考えてるのかな?

不安から、つい下を向いてしまう。
握りしめた自分の両手が、緊張で小刻みに震えている…。



………


「……オレ、神崎さんに嫌われたのかと思ってた…。喋ってくれなくなったしさ」


「ち、違うよ!その逆で、意識しちゃってどうしたらいいのかわかんなくなっちゃったんだよっ」


「そっか……。あれからオレのこと好きになってくれたってことか……………良かった」

心なしか柔らかな表情を浮かべて是永くんが呟いた。


「あれから?」

わたしは思い当たる節はあるが、聞き返した。それに…小さな声だったけど、『良かった』て聞こえた気が………?



「あぁ…、なんか盗み聴きみたいでダサいんだけど……。放課後、女子の集団と喋ってたのを聞いちまったんだよな。その……オレのこと何とも思ってないような事をさ。
なんていうか、男とは見られてないんだなと思ったらショックで……、友達なら別にいいじゃんって考えたんだけど…………引っかかってさ。
オレ、神崎さんに好かれたかったんだなって気付いたんだよ」