保健室前に着き、『コンコン』とノックをすると、ほんの1、2時間前までいたあのクリーム色がかった白い部屋へと入った。 独特な消毒液の匂いに迎えられ、わたしは体温計を渡され測った。 案の定、平熱であることを示し、養護教諭に提示すると 「うん、熱はないねー。もう帰っていいよ、気をつけてね。お大事に」 「はーい。センセー、さようならー」 一通りの義務を終えると保健室を後にした。