同年代の男のコと2人で外を歩くなんて、小学生以来だ。
しかも、是永くんと一緒だなんて、すごく贅沢な事をしている気になる。
「いつもオレのせいで帰り遅くなってたのに、送ってやれなくて悪かったな」
子供1人分くらいの距離をあけつつ、隣を歩く是永くんが言った。
「全然構わないよ。なんか、時間ギリギリまで勉強して、急いで帰ってたもんね。
何か用事があるのかとは思ってたけど、バイトだったんだね」
わたしは心臓の鼓動が彼に伝わってないだろうか?なんて考えながら歩いていて、話に集中することにも必死だ。
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