是永くんの勉強に付き合うのも一週間が経ち、また週の始まりの月曜日がやってきた。


月曜の朝は憂鬱だ。


5日連続で早起きして、学校に行かなければならないという子供に課せられた義務の始まりだからだ。

同じような格好をした大勢の人が四角い大きな箱に吸い込まれていく。
それが当たり前で正常なのだ。

でも、大量生産の人形とは違ってそれぞれ中身が違う。
それ故に、あの箱の中でいかにはじかれないよう上手く生活することに、重きを置かなければならないのだ。