彼方の君へ


医者をみて、少女は幼いながらに知っていた知識で自分のいる場所がどこかを認識したようだった


それとともにその知識がどこで知ったものなのかが分からず戸惑った


少女は医者にたずねた


「みっちゃん、だれ?」


少女は自分のことをみっちゃんとよんでいた


それは知識と同じで覚えていた


少女は逆に自分のことを「みっちゃん」と呼ぶため「私」という知識をいまいち理解していなかった

「みっちゃん」も「私」も同じで考えていたため


「あたし」というのも「私」というのも「うち」というのも「俺」というのも「僕」というのも意味が変わらないのと同じように…


だから「みっちゃん」は


唯一少女が覚えていた自分のこととなった