「あのさ。俺もう行かないといけないんだけど。」


嫌そうだった遼くんの顔が更に不機嫌になる。


「えっと…。
あ、いや、やっぱりなんでもない。
部活頑張ってね!」


私の意気地なし…
自分の太ももを軽く叩く。


「部活頑張るのは当たり前だから。」

そう言うと遼くんは走って教室を出てしまった。