そんな俺がなんで純と同じ学校に行けたかっていうと。
純が大分志望高を下げてくれたおかげだった。
まぁ、それはそれで情けねー話なのだが…。
受験の時に使い果たしたんだよ。
俺の頭は。
受験終わった後は熱出してぶっ倒れたし。
これも情けねー話。
ってもジロジロ見すぎだろ。クソ野郎。
そこのブスも、何こっち見てひそひそ言ってんだよ。
自分の顔みてから言えっつーんだよ。
「…そんなに似合わないのかなぁ。あたしとかなちゃん」
純が寂しそうに呟いた。
「……そりゃ、似合わねーんじゃねぇの?俺こんなんだし」
「そんな!!かなちゃん凄く良い人なのに!!みんなはさ、外見で人を判断し過ぎなのよ!!中身も見ないで!!勝手なこと言って!!」
俺は多分、純のこんな所に惚れたんだと思う。


