ただ、それだけ…




そうニコニコしてハンカチで俺の汗をふきながら、もう片一方の手で俺の頭を撫でてきた。





そんな愛しい純を……













俺は力一杯抱きしめた。











「かなちゃ……」
「…好きだ」



純が潰れるんじゃないかっていうぐらいに力一杯抱きしめた。




「…うん。さっき叫んでくれたよね?ちゃんと聞こえてたよ?」

「好きだ」

「…うん」


「好き…だ……」



「うん。あたしも…好きだよ」























次の日。

俺はちゃんと学校に行った。



「おっはよー!!奏くん!!今日もいい天気だねぇ」


いつもよりハイテンションの京輔がいた。


「あれ?君、誰でしたっけ?」


「ひっでーなぁおいっ!!いちよう君たちの恋のキューピットですよ~!?」



そう。
俺の隣には愛しい君の眩しい笑顔。