「………は?」
今、今の声は……。
確かにあの声は………。
ゆっくり後ろを振り返ると
そこには愛しい人が立っていた………。
「…じゅ‥ん……?何で…?何でここに居るんだよ……」
「何でって言われても。お見送りだよ~!お父さん、今日から出張なの!!それとお母さんも友達と旅行に行くから2人を見送りしてたんだ。……それで…かなちゃんは何してんの‥?」
……なんじゃそりゃ…。
騙しやがったな…京輔の野郎。
明日ぜってーぶっ飛ばす!!
「…騙された。純が引っ越すって聞いて…」
そう言うと、純はキョトンとした顔になったかと思ったらニコニコし始めた。
「それでこんなに汗だくになってまで走ってきたの?あたしの為に叫んで泣いてくれたんだ?ありがとう!!あたしがかなちゃんの側から離れるわけないじゃん」


