ただ、それだけ…




それからは純と口をきかなくなった。



廊下ですれ違ってもお互い何も言わない。






まるで、今までの俺たちがなくなったかのように…………。










「何があったんだよ!!」


京輔は俺が喋らなくなった理由を聞いてきた。


「なんもねぇよ…」


「なんもねぇ訳ねえだろっ!!村上殴ったのだって純ちゃんの為たんだろ?じゃあなんでそう言わねーんだよ!!」


「もう…もういいんだよ」



もういい…………。
どれだけ言い訳しても、俺が純を泣かせた事には変わりねぇ。

純を傷付けた事には変わりねぇんだよ………。