朝と昼と夜。〜朝〜

『ブラックエンジェル?』

卓也は記憶を探るが覚えはなかった。おそらく接点は無かったと思う。

『それで、拓郎は袋にされたのか?』

卓也が昇に聞いた。昇は左右に首を振った。その場にいた者の話によると相手の頭とタイマンを張ったらしい。

『タイマン?』

卓也の表情が曇る。あの拓郎がタイマンで負けるなど信じられなかった。卓也と拓郎は小学生の頃からの馴染みだった。いわばケンカ仲間だ。同世代最強と言われ続けた卓也に、拓郎は何度も挑んだ。数え切れないほどタイマンを張り、中二の夏に、初めて卓也は敗北した。勝敗は卓也のぶっち切りだが、初めて卓也に地面を舐めさせた男だと、県内外にその名を轟かせた!

その拓郎が敗れた…