ドンッッッ


卓也が勢い良く壁ドンした。お互いの吐息が届くほど近かった。顔を赤らめる久美。それでも視線を逸らす事はなかった。

『おめでとう』

卓也が口を開く。

『ふふふ。ありがとう。』

久美は天使のような笑顔で笑う。そして、続けて笑った。

『何、笑ってんだよ!』

『ふふふ、気付いちゃった。』

『何に?』


『私、卓也くんが好きだ。』