朝と昼と夜。〜朝〜

その時だった。

『あ!!』

教室の外に久美の姿を見つける。卓也は慌ててカバンから紙袋を取り出した。そして取り巻きを蹴散らし教室を飛び出した。

『おい!』

卓也が声を掛ける。

『あ!おはよう。』

あの笑顔だ。卓也は目を逸らし『ほら!』と紙袋を突き出した。

『もう買ってきたの?』

久美は驚きの表情を浮かべる。

『仕方ねえだろ。予約とか分かんねえし。いらねえんなら食うぞ!』

『ふふふ。ありがと。』

久美はクスッと笑って紙袋を受け取った。重さ的に一つじゃない事に気づく。

『こんなに食べれないよ?』

『じゃあ誰かと食べれば良いだろ。』

『わかった。じゃあ屋上で待ってるね。』

『は?俺は…そんなつもり…』

『じゃあね〜』

卓也の言葉を遮り久美は悪戯な表情を見せた。

『くそ…なんなんだ。どうした俺…』