NEVER〜元総長の君へ〜


「私 陽翔のこと、全然知らないな……って思って。

いつも私ばっかり話してて、陽翔の話しとかあんまり聞いたことないから。」

「別に知らなくてもいいんじゃね⁇
知らない方が得することかって あると思うし。」

「でも、私は陽翔のこと知りたいの。」

「例えば⁇」

例えば……そうだな……

「誕生日とか、血液型とか 身長とか体重とか……そんなことでいいの、些細なことでいいから 教えて欲しいの。」

「5/5、B型、174cm、61kg」

数字がいっぱい出てきて、こんがらがってるんだけど……。

「誕生日……って、こどもの日だよね⁇」

可愛い日に産まれてきたんだね。

「あぁ、兄弟全員 祝日産まれだよ。」

……ってことは、愛陽さんと陽向も⁇

陽向は誕生日会的なのを 11/3にしたのを覚えている。
……11/3って、文化の日 だったっけ⁇

「愛陽さんは⁇」

「12/23、天皇の誕生日。」

へぇー、すごーい‼︎
本当に全員 祝日だ。

「梨那は⁇
誕生日とか、そういうの。」

「6/30だよ。
……って、知ってるよね⁇
去年、プレゼントくれたじゃん。」

「まぁ、そうだな……。
悪りぃけど、眠いから寝かせてくれ。」

そう言って、陽翔は窓にもたれかかって寝始めた。

寝るの早くない⁇