「とりあえず、ホームに行きましょう。
話すのは、そこでもできます。」
って、凪兎に言われたから ホームに上がった。
あと15分程で来るみたい。
こんなふうに友達(⁇)同士で 何処かに遠出するなんてこと 初めてだから とてもウキウキしている。
……だからこそ、凌牙と風牙はとても心配していたんだけど。
新幹線は 3人がけの席を二列取ったから 片側を反転させて ボックス席にした。
女子一列・男子一列で向かい合って座っている。
割と皆 各々のパートナーと喋っている感じだったから 私も陽翔と話していた……とは言っても 無言の時間は長い。
陽翔はあんまり自分から喋ったりしないし、質問とかしたら 答えてくれるけど そこから話を広げたりもしないし、正直言って 陽翔のこと 全然知らないと思う。
……恥ずかしいけど、誕生日も知らないもん。
だけど、質問攻めにするのも なんかな……って感じだし、下手なことしたら怒られちゃうから。
「そういえばさー……陽翔ってこういうの好きなの⁇」
「好きだけど、あまり行かないな。
なんせ、友達がいないからな。
前に言っただろ⁇
友達が殺された、って話。
あれ以来、友達を作るのが怖くなって 今の俺に友達はいない。
いるのは、仲間だけだ。」
あ、そっか……なんか 不謹慎なこと聞いちゃったかも。
「気にしてないから、別に謝ってくれなくていい。
なんか、聞きたそうな顔してるけど どうした⁇」
顔に出ちゃってた⁇



