NEVER〜元総長の君へ〜


「っていうか、もうすでに危険な相手と付き合っちゃってるよね。」

風牙が悪気なく、言った。

「陽翔はもうNEVER卒業してるよ‼︎
だから、別に……」

「古閑 陽翔、青山組次期組長。

本人は知らないけど、家が危ないんだよ。
結構 有名だよ⁇」

淡々とご飯を食べながらも答える風牙。

「だとしても……私は‼︎」

「梨那が好きだと思ったなら、きっとその人は素敵な人よ。

お家柄とか、気にしなくていいよ……好きだと思った人と居ればいい。」

お母さん‼︎大好き‼︎

「NEVER……だったら、俺の父さんが居てた場所だったか⁇」

「そうそう、スパイで入り込んでいた方。

梨那はお父さんが月華っていうところにいた話は知ってるのか⁇」

「うん、聞いたよ……裏切り者だった、って聞いたよ。」

「まぁ、そっち側から見たらそうなるんだろうな。」