「れ…蓮太郎!起きて!」
「……なんだ、なつめかよ…
…って、なんでお前が俺の部屋にいるんだよ!」
「違うの!ここ、中学の体育館なの!どうなってるの!?」
私たちが騒ぐと、周りの生徒たちが起き始めた。
「…えっ…?」
みんなうつぶせで寝てたからわからなかったけど、中学3年生の時の同級生だった。
「ちょっと…これどうなってるの?」
「わからねえ…俺ら確か、同窓会にいって…それから…?」
「…あ!」
思い出した。
「確か、5人で公民館に着いて…大広間まで行ったところまでは覚えてる。今思い出した。」
「あっ、俺その時に頭が痛くなって…そっからは覚えてないな。そこで俺らの身に何かあったんだろうな。」
そうこうしているうちに、みんな目覚め、中学3年生の時にできていたグループで固まっている。
『不安』
『何が起こってるのかわからない』
『恐怖』
みんなの表情は固かった。
「なつめ!蓮太郎!」
向こうから、未奈美が秀志と知宏を連れてやってきた。
「みんな無事だったんだね!よかった…」
なんかホッとした…
「それにしても…何が起こってるんだ?」
知宏がそう尋ねるが、誰も答えることができない。
「分からないよ…」
