「駿!俺が譲るから!なつめにこれ以上手を出すな!」
そう言って、蓮太郎が椅子から立ち上がった。
…だめ
「蓮太郎!さんきゅー!」
…だめ!!
私は、蓮太郎の手を引いた。
「うわっ!!」
蓮太郎はバランスを崩して、再び椅子に座った。
《終〜了〜!!》
私の手元から、日奈子の声が聞こえてきた。
その瞬間、駿の頚動脈が切れた。
「かはっ……あぁぁぁぁっ」
《なお、今回は椅子を巡って暴力行為が見られましたので、
暴力行為をした駿君にはスペシャルバージョンで死んでもらいますー!!
じゃあみんな、10分後にまた体育館に集まってね!》
その瞬間、もう駿のうめき声は聞こえなくなって、
足元に駿の首が転がってきた。
「いやぁぁぁぁぁっ!!」
「なつめ!落ち着け!一旦ここから出よう!」
蓮太郎の肩を借りて、私たちは倉庫を出た。
こうして、第2ステージが終わった。
