「……ん?」

目が覚めると、未奈美が心配そうに私の顔を覗き込んでいるのが見えた。

「目が覚めた?」

「うん…」

「なつめ…これは現実なのかな。信じたくないよ…!」

現実…

八代君のことがフラッシュバックする。

そう言って未奈美は、泣きながら私を抱きしめた。

「未奈美…落ち着いて?
あっ、そう言えば蓮太郎たちは?」

「もう夜だから、男子たちは別の部屋で隔離されてるよ。

親たちにも日奈子がうまく言ってるみたいで、中学のメンバーで旅行に行ってることになってるみたい。」

「そうなんだ…」


ガラッ

その時、男子たちが入ってきた。


「どっ…どうしたの?」

「これから、新しいゲームだって…」


『みんな、そろったー?』

日奈子が尋ねる。


「ていうか、八代くんは…どうなったの?」

「それなら…大柄な男の人が現れて、回収…していった。」

『あっ、なつめちゃんは気を失ってたからわかんないよね?
その彼は、私のゲームをサポートしてくれる仲間!

それから、腕にリストバンドがついてるでしょ?』

本当だ。私のものは『赤』だけど、人によってちょっとずつ色が違う。

それに、スピーカーのようなものがついている。

『それは、さっきグループ分けした時のものだから、絶対になくさないでね?』

「わ、わかった。」


『じゃあ、第2ステージの説明をするね?


第2ステージは…?』