唾を飲んだ。緊張する。
『5人組を作れ!』
…は?
予想以上に簡単だった。
私たちは、いつものメンバーで固まった。
周りも動き始める。
『あ、できたら座ってねー』
言われたとおり、座った。
私たち5人以外には、
優莉亜、りおん、駿、アキラ、あと一匹狼の鳥飼 翔馬の、ルックスはいいグループ。
花蓮、亜希子、馨子、サク、優希のおしゃべりグループ。
元委員長の田辺 颯平、それの取り巻きの柿本 あず沙、榊 多久郎、菅原 天音、橋詰 たくとの委員長グループ。
アニメヲタクの遠藤 拓矢、西川 翔、蓮城 隼人のヲタクグループと、陸翔と、双子の姉である璃亜の、あまりものグループができた。
残ったのが…
『あら、残念だったね、
八代 誠君!』
「あああああああああ゛あ゛あ゛…」
とめどなく血が流れだす。
『あと1分くらいしたら死ねるから。』
そう言って1分後、本当に動かなくなった。
「いやぁぁぁぁぁあ!!」
「まじかよ…!」
「助けて!助けて!」
周りは何が起こったか飲み込めていない。
そして…私も…
「い、いや……」
「おい!なつめ!しっかりしろ!!」
立っていられなくなって、その場に崩れ落ちた。
抱きとめてくれた蓮太郎の腕の中で、私は気を失った。
