「……め…
な…め…
なつめ!!」
誰かに体を揺らされて、私は起きた。
目の前には蓮太郎がいて…
「なに、これ…」
首には、首輪のようなものが付けられていた。
「まだわからない。仲野が言ってた、ゲームに関係してるんじゃないかな…」
『蓮太郎君!だいせいかーい!』
スクリーンには、日奈子が映し出されている。
『これから、ゲームをしていきます!
ゲームをクリアできなかったり、逃げ出そうとしたら、その首輪からカッターが出てきて、頚動脈を切っちゃうから注意してね!
あと、自殺したくなったら私に申し出てね!本人の意思が確認できたら、こっちにスイッチがあるから押しまーす!
あ、安心して?ゲームの敗者と、自殺希望者以外は切らないから!』
「…は?」
『みんなまだ、状況が飲み込めてないみたいだね。
前に、マネキンがあるでしょ?
見ててね〜!』
本当だ。いつの間にかマネキンが置いてある。
その時…!
プシャァアアアァァァ!!
血が噴き出した。
『ホントはね、首を切り落とすやつにしようかなって思ったんだけど、私が飛び降りた時もすぐには死ねなくてずっと苦しかった。
だから、すぐには死なせない。いじめを見過ごした責任を負いながら、苦しみながら死んでもらうから。』
周囲は、絶望的な空気に包まれた。
『ケータイも没収してるから、助けを呼ぼうとしても無駄だよ?』
そしてついに…
『それじゃあ、第1ステージスタート!
第1ステージの内容は…』
