次の日、学校へ行くと私の上履きがなかった。
その日から、私イジメが始まった。
初日は、なんとか耐えた。
私にだって友だちはいた。
わたしはいわゆる、おしゃべりグループに属していた。
井上 花蓮、野澤 亜希子、松田 馨子、芳田 サク、和田 優希。
この6人でいつも一緒だった。
比較的意志の強い馨子が、私を守ってくれた。
…初日は。
次の日に学校へ行くと、私の味方は誰一人いなくなっていた。
友だちは、目すら合わせてくれなくなっていた。
「誰かこの貧乏女に生卵投げたい人〜!」
ベチャッ
優莉亜がそう言うと、
「はーい!りおんが投げるー!」
ベチャッ
りおんが続き、
「面白そうなことしてるな!俺も混ぜろや!」
「仲野、卵うまいか?おっ、コイツ泣いてるぜー!!」
ベチャッベチャッ
栗原 駿と、中沢アキラが続く。
いじめの主犯格は、この4人だった。
なんで…私がこんな思いをしないといけないの?
グループから追い出されたり、
机や椅子がなくなったり、
教科書が破られていたり、
カビたパンを食べさせられたり、
ついには暴力を振るわれた。
もう…我慢の限界だった。
