結城ちゃ・・・じゃない。 結城君はどこの部屋だっけ? 結城君はどこまで晶のことを知っ てるの? そんなことを頭で考えながら あたしは行き先もわからず、ただ 必死に走り続けていた。 そして角を曲がると ドンッ 思い切り誰かにぶつかってしまっ た。 今日はやけに誰かにぶつかるな; 鼻の痛みとは裏腹に頭ではそんな ことを考えていた。 しかし 私がぶつかった人は とても意外な人だった。