真は車を見るなり、ポカンと口を

開けている。





この車、そんなに珍しいもんでも

ないんだけどな






「なんか飲む?」


そう聞くと 目の前の女の子が

目を輝かせているのがわかった。







でも

あたしは真のちょっとした敬語が

気になった。






だって



敬語は






あの子を思い出してしまうから。








出来るなら



あたしの中に


閉じ込めておきたい苦い記憶





二度と

記憶の扉は開きたくない



そして

二度と


女の子を信じないと思った。



だけど

真は信じれる。





何故だか わからない。



でも そんな気がする。




―――・・・・・・



しばらく話していると真が


「でも、Aクラスの女の子とも仲

いいんでしょ?」



なんて言いだした。




・・・あいつらとは


仲いいけど


いいけれども



あいつら




普通じゃないんだよね;



一人オカマだし。



まぁ、オカマについては

あたしのせいなんだけどさ;