出て行ったっきり


真が帰ってこない。




碓氷のやつ、何企んでんだ?




真・・のこと・・狙ってんのか?






あー



情けねぇーな、何こんなイラつい

てんだよ、俺。





あー



スッキリしねぇーな・・・




シャワーでも浴びてくるか。









―――・・・





ガラガラ パタン




ドアの音が浴室に響く。





キュッ シャーッ




シャワーにうたれながら俺は、

あることを思い出した。






やべぇ


明日のこと真に言ってねぇー;







でもなー


勝手に出てったあいつもわりぃー

んだよな。


まぁ


でも俺も鬼じゃねーし


真っ先に帰ってきて素直に謝った

ら教えてやるか。





シャー キュッ



俺はシャワーを止めると


バスローブを着て、冷蔵庫の前へ

と向かった。





そして


冷凍室に冷やしてあるシャーベッ

トをひとつ手にとり、リビングに

向かう。









基本的に甘いものは



あんまり好きじゃない。






でも、シャーベットは別。







でも


単に味が好きってわけじゃなくて


ちゃんと理由が・・・