「よっ!真!」


振り向くと


そこには


「碓氷くん!」





上下黒のスウェットで歩いて

来る碓氷くんの姿があった。







「で。何?話って。」





「考えておくっていったろ?」




あーなるほど、それでか。





「それで、何かしてほしいこと

あった?」




碓氷くんが

ニッコリとしながら






「俺のコト、広斗ってよんで♪

俺は今度から、まーちゃんって

呼ぶからさ♪」








・・・







は?







そんなこと・・・



いえるかー!!





恥ずかしすぎて死んじゃうって!






でも

負けたってことは・・・





と、あたしが頭をかかえて悩んで

いるのを見て、そいつはククッと

笑いながら





「なんなら、ひーくん♪って呼ん

でくれてもいいよ。」










こいつは・・・。


殴ってしまっても良い人間なのだ

ろうか?




あたしは、真面目にそう思って

しまったのだった。