記憶の欠片

口元しか見えなかった母の顔は
はっきりと見えるほど
激しく燃え上がっている。

ミリィは涙で視界をゆがめながら
一切表情の変わらない母の顔を
一瞬だけ捉え、体が闇の奥底へと
消えていくような感覚がした。