記憶の欠片

「いやぁぁぁ!」

悲鳴が図書館中に響きわたる中、
ミリィは恐怖で足が動かなかった。

悲鳴で刺激された魔獣は
ぎろりと大きな目と鋭い爪を
ミリィに向け、のそりのそりと
近づいていく。

「逃げなきゃ殺される!」

と本能的に後ろへ走るが、
ますます魔獣は刺激され、逃げるミリィ目がけて飛びかかり、
鋭い爪が振り下ろされた。