記憶の欠片

「これでもない…。これでもない…。」

ページをめくる音とブツブツと
つぶやく声が図書館にかすかに響くが
他の人はいないので
気にしていなかった。

使っていた机いっぱいに本が散らばり、本が置けなくなったところで
はっと時計を見た。

午後9時を回っていた。

本を探すのに夢中になり、
時間の経過など気にしていなかった
ミリィは本を片付け、兄を探し始めた。