「浬士」
「何だ」
「何で此処で暮らさないんだ」
「引越しが面倒」
「下の奴にやらせる」
「プライバシーの侵害」
「ダンボールに詰めるのはお前がするんだぞ?」
「それが面倒」
「はあ・・」
由(ユウ)は溜息をついて私の肩に顎を乗せた
この男はクドー
あの後、私はクドーと付き合いだした
クドーは付き合い始めてから変わった
女遊びはキッパリ止め、代わりに私への独占欲が出た
クドーは私のことを浬士と呼び、私は由と呼び出した
私は由の命令で殺しはやるな、と言われたのであれから仕事は一切していない
だが由が殺し屋のボスという立場には変わりがなく組織は存在している

