「今日、入学手続きをするが名前はどうする?」
「サクライリシ」
「本当の名前でいいのか?」
私は携帯のメモ昨日で[櫻井 浬士]と打って由に見せた
「成る程」
「漢字を変えればあの人達の娘とは思われない」
「そうだな
じゃあ、そう手続きしてくる
大人しくしてろよ」
由は笑み私の髪をなで部屋を出て行った
由が出て行った数分後に扉をノックする音が響いた
私は扉の覗き穴から外を伺った
そしたら蔵智が立っていた
私は鍵を外しゆっくりと扉を開けた
「お久し振りです、赤さん」
蔵智は爽やかに笑んだ
「・・どうした?」
「少し赤さんにお知らせしたい事がありまして」
「寒いから部屋に入れば?」
私は扉を押さえ蔵智を迎え入れた
「ありがとうございます
失礼します」
蔵智が部屋に入ったので私は扉を閉めて鍵を掛けた
私はソファーに勧めた
「ウドーさんは居ないんですね?」
「今、少し出かけてる」
「そうですか
では本題に入らせて頂きます
貴女の前住んでいたマンションに一人の男がうろついていましてね」
「男?」
「はい
外見は黒に包まれて、顔は隠れていて見えませんでした
写真に収めてみましたが拝見しますか?」
私は頷いた
蔵智は内ポケットから一枚の写真を取り出し私に差し出した

