翌朝、ベッドの上で由の胸に顔を埋め安堵感に浸っていた


「浬士、一緒に住もうぜ?」

由は私の髪で遊びながら言った



「良いよ」


「え・・?」

由は驚いて私の顔を覗き込んだ


「何、驚いてんの」


「え、だって、この前までは面倒くさいって・・」


「そんなの嘘に決まってるよ
由がまだ女と繋がってることくらい、知ってたよ」


「嘘・・あ、でも!抱いては無いからな!」

由は必死に言った
 
「知ってる
身体のつながりは無いけど会ってる事は知ってた」


「何で?」


「由のこと何でも解る、といいたいがあってるところなんか何回も見た」


「・・・すまん・・」


「そのことを知ってたから一緒に住むことを反対したんだ
ちゃんと、由に私が必要だって、私だけが必要だって事を知ってほしかったから」


「あぁ、俺には浬士だけしか要らない」

由は私の額にキスを落とした
私は二コリを笑み「私も」と返した


「一応、言っとくけど女のアドレス全部、消したから
電話、メールの記録も消したから」


「いつ?」


「由が寝てる間」


「知らなかった」


「由、ぐっすり寝てたからね」


「まあ良いや
俺も消そうかと思ったところだから」





「本当は携帯、水没させそうかと思ったけど止めといたよ
仕事に支障が出るもんね」

私は微笑んだ





「・・あ、あぁ・・・」

由は苦笑いした