由はそう言い放ち私の腰を抱きながら出口へ向かった
・・・餓鬼はどっちだ
由は私の食べた代金を払い店から出た
「払ってくれて有難う」
「あぁ」
外は雨がやんでいたがまだ遠くの方で雷が鳴っている
黒い雲は晴れず一時的に止んだだけかもしれない
由は一台の車の外車に近付いて車のキーでロックを外した
「乗れ」
由は助手席を開けた
私は助手席に乗り込んだ
助手席のドアを閉め由は運転席に乗り込みエンジンをかけ車は出発した
車内は特に会話はなく空調の音だけがしていた
まもなくするとホテルの駐車場に着いた
由がロックをはずしたので私は車から降りた
由はすばやく私の腰を抱き部屋へ向かった
部屋に入った瞬間に由は溜息を一つついてキッチンに入っていった
私は手袋を外しリュックをソファーに下ろし腰掛けた
すると前の机に無造作においてある手紙が目に付いた
由の仕事の手紙だろうか
見られたくない手紙をこんな無造作に置くはず無いからという思い込みで私は手紙を手にした
もう手紙は開けてあった
私は封筒の中に入っている手紙を出した
手紙にはワープロでこう書いてあった

