「お前が俺を好きだから
そして俺もお前を愛してっから」
「フッ」
私は笑った
ガシャッ!
私が笑った瞬間に向かい側で音がした
前を見ると男がフォークを落としていた
だが男はフォークを拾わず私のことを見て真っ赤に顔を染めていた
・・・
私はその男から視線を逸らし由を見た
由は凄い形相で男を睨んでいた
・・・何やってんだ
私は机の上においてある携帯をリュックに仕舞い手袋を手に持った
「由、帰ろう」
私は由の服の袖を引っ張った
「ああ?」
由はそのままの形相で私を見た
「恐い」
「ぁ、わりぃ・・」
由は元の優しい表情に戻り席から立ち上がった
私もリュックを背負い立ち上がった
「お前、生足かよ?!
あぁ、本当、心配・・」
由は私の足元を凝視した
「行くよ」
私は由を引っ張った
だが由は動かず、又、男のほうを向いた
「俺の女に惚れてんじゃねぇよ糞餓鬼が」

