「おい、コイツ誰だ?」
由は向かい側に座っている男を指差した
「知らない人
混んでるから合席だってよ」
「ふーん
それより帰るぞ」
「まだ食べてる」
私はステーキを指差した
そしたら由は、又呆れてるかのように溜息を吐き、私の隣に座った
「又呆れてる」
「あ?」
由はソファーに凭れ掛かり腕を組んで私を見た
「さっきも呆れてた」
「あぁ・・」
「そんなに呆れてるなら別れてもいいぞ」
私はステーキを食べ終え水を飲み干した
「お前に呆れてんじゃねぇよ
お前に甘い自分に呆れてんだよ」
「そう」
「それとお前は俺と別れられないから」
「何で?」

