「商店街の近くのファミリーレストラン」
私は窓の外を見ながら応えた
「又一人で出かけたのか?」
「・・・」
私は声に出さずに頷いた
「出かけるときは俺とって言っただろ
どうせナンパされたんだろ?
本当、心配が耐えないな・・」
由が呆れてるのが声でわかる
「仕事じゃろ?」
「外でそんな言葉遣いで話すな
普通に話せよ」
「由、仕事だろ?」
「仕事とか関係ねぇよ
仕事より浬士が優先だ」
「そう」
「浬士」
由が穏やかで優しい声で私の名前を呼んだ
「何?」
「これから出かけるときは絶対、俺と、だぞ?」
「ん」
「今から迎え行くから待ってろよ」
「ん」
由は私の返事聞いて電話を切った
私は携帯を閉じ机の上におきステーキを食べ始めた
雷と雨は収まる気配が無い
数十分後、私の前に由が立っていた

