私は紫のチェック柄のマフラーに顔を埋めた

今日は昨日より増して寒い

レッグウォーマーを履いてくれば良かったな、と後悔した

周りからの視線を感じながら高級ホテルへ入った



ホールの中は暖房が効いて暖かい

私はそのままエレベーターに乗り25階を目指した

ポーンッと軽やかな音を響かせエレベーターの扉が開いた

私は一つの部屋の扉をノックした

鍵を開ける音がして扉が開き一人の男が現れた

男は目を見開き、一瞬、固まったが、

次には私を抱きかかえて部屋の中に入れて鍵を閉めた