若頭の溺愛




---バタン






「ただいま。」






やっと家に帰れた。





時間を見ると、もう0時をまわっていた。





まあ、どんなに夜遅くに帰っても怒る人は誰ひとりいないんだけどね。






私は物心ついたときから、両親から暴力を受けていた。






そして、小学生の頃に両親に捨てられた。






学校が終わって家に帰ると、家の中にはお母さんとお父さんはいなくて、知らない女の人がいた。






訳もわからず女の人についていくと、そこは施設だった。
私の頭の中は疑問でいっぱいだった。






数日たってらこれで両親が私に冷たかった理由も暴力をふるっていた理由も、ようやくわかった。






私はいらない子だったんだ…。