私は、小さいときっていっても中2のときだけど、柔道と空手をやっていて、どちらとも黒帯だ。
だから、それなりに喧嘩はできる。
「おい。」
帰ろうと思ってカバンをもったその時、後ろから声がした。
私は、さっきナンパしてきた人達だと思って回し蹴りをした。
「いきなり何をする。」
そこにいたのは、さっきのナンパした人達ではなく、回し蹴りした私の足を手で受け止めていた男の人だった。
私はすぐに足をおろし、カバンをもった。
「すみません、間違えました。では。」
私は、速歩きで路地裏を抜け、繁華街をあとにした。
これが彼との出会いだった。
