「じゃあ、どういう……」 「うっさいなぁ」 「え?」 耳を疑う。 「じゃあ、友達としてで良いよ~」 幻聴かと思うほど、ころっと彼女の表情が柔らかくなる。逆に私はぞっとした。 「……え?」 「あたしのお兄ちゃん。カッコいいし、頭も良いし、超優しいから~!!ねっ、良いでしょ?」 手を掴んで私を引っ張る。 冷や汗。 変な子と関わったと後悔した。 溜め息。 「……会うだけね?」 そう、会うだけだよね?