もう一度じっくり見てから口を開く。 「御子柴、先輩……?」 「そ~!歩で良いよ。亮みたいに。」 「え?」 「別に、もうダチっしょ?」 爽やかな笑顔は電話のまま。 どうしよう、まだ伝えてない。 「まだ、会えてないんです……。」 「そうなの?良いよ、先でも。」 好青年! 亮の友達とは思えない……。 あ、違うんだった。 そう、私が友達を作ってあげるんだ! 「すいません!」 「ははは。」 頑張ろう。 亮が独り占めできなくなるけど、 それで亮が幸せになるなら!