本当に何も分かってないのはあたしなのに。 膝を抱えながら頬を濡らす。 誰かに分かってほしいのに、馬鹿。 心の中で呟いては溶けていく言葉。 寂しくないと言いながら、心で泣いている。 本当の孤独を味わって。 「…………。」 月の光が、あたしを照らした。