カキカキとシャーペンを走らせる音が教室に響き渡る


「はぁ…、泣きすぎたわまじで。」

「ごめん、私のせいで…」

「ぃや、うちが悪い。時間気にしなかったから、さ。」

「ぃや、私も、全く気にしてなかった…。」

「だからって、反省文はまじないでしょーーーーーーーーーー!!!!!!」


あの後、泣いてたらいつのまにかチャイムがなり、気づかず、そのまま授業を半分受けなかった罰に反省文を書いている。


私達、ホント、馬鹿だ…。


「園崎ー、はよ書け」
1-Aの担任、進撃の巨人(小林先生)が声をはる

その名の通り、背が183と、足が長く、モデル体型。

学校でもかっこいいと有名な先生。
でも、とにかく服のセンスがやばい。


「きょうちゃん、(巨人の略) 相談に乗ってただけなんよ?
 なのにきびしすぎーー!!!」

「そんなの理由にならん」


「はぁぁぁぁぁー。ほんと最悪。
 皆もう帰ってるしー、遊べないじゃん!!」


「もうすぐテストなんだから、遊ばない!
 とくに園崎、がんばらないとな!」

その可愛い笑顔でゆわれるともう反論できないよ、先生。

「ぅ゛、さやかにおしえてもらうもーん」

「先生、書き終わりました。」

「は!?うそ?!待ってさやか〜!」

「もー、梓喋ってるからだよー!笑
私は大丈夫だから、ゆっくり書いていいよ?」

「もぅ、さやか大好き!!!」

「はぃ、早く書こーか園崎、
 先生も早く帰りたいんです。」

「はーーーいはい。」